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News Release

がん免疫誘導用医薬に関する欧州(EP)特許登録

本特許は、TLR3 (Toll-Like Receptor 3)アゴニストとMHC (Major Histocompatibility Complex) Class IIアゴニストであるLAG-3Igタンパク質で構成されるがん免疫誘導用医薬に関するものです。開発中のがんペプチドワクチン(CYT001)において、この特許技術を使用しています。
TLR3はウイルスのRNAを認識するセンサーであり、TLR3アゴニストの代表例であるPoly-IC (Poly-ICLC)は樹状細胞上のTLR3(及びMDA5)に結合し、抗原提示細胞(APC, Antigen-Presenting Cell)を活性化します。また、LAG-3(Lymphocyte Activation Gene 3, CD223)はT細胞や抗原提示細胞の免疫応答を調整する遺伝子で、LAG-3IgはAPC上のMHC Class IIに結合し、同様にAPCを活性化します。
開発中のがんペプチドワクチンCYT001では、TLR3/MDA5アゴニストであるPoly-ICLC(Hiltonol, Oncovir, Inc.)と、LAG-3タンパク質とIgG1の融合タンパク質であるLAG-3Ig(IMP321 又はEftilagimod Alpha, Immutep Ltd.)の組合せを、抗原ペプチドの効果を増強する免疫アジュバントとして使用しております。動物実験で、Poly-ICLCとLAG-3Igの組合せアジュバントがペプチド抗原の効果を増強し、抗腫瘍効果を有意に高めることが確認されています(Kano, Y., et al., Cancer Sci, April 2016, Vol. 107, No.4, 398-406)。
本発明は、国立大学法人山口大学と日本電気株式会社の共同研究の成果として創出されたものであり、当社が100%の特許権を所有しています。
TLR3アゴニスト:TLR3 (Toll-Like Receptor 3)に結合し生体内物質と同様に細胞の活性化を行う物質であり、その代表例としてPoly I:Cが知られています。Poly I:CはPoly IとPoly Cをアニーリングさせた二重鎖(ds)RNAアナログであり、TLR 3アゴニスト及びMDA5アゴニストとして樹状細胞等を活性化させることが知られています。
LAG-3 IgG fusion protein:LAG-3 (Lymphocyte Activation Gene-3)タンパク質とIgGの融合タンパク質であり、MHC Class II分子に結合し、樹状細胞の活性化などの働きをすることが知られています。

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